カラダを創る自然の恵み / ラクトビオン酸

サポートが得意な素材「ラクトビオン酸」

食用に開発されたばかりのニューフェイス「ラクトビオン酸」。他の栄養成分を引き立てる、控えめだけどあれば助かるサポート素材の素顔を明らかにします。
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ラクトビオン酸 メインイメージ ヨーグルト

ラクトビオン酸とは

ラクトビオン酸という栄養成分をご存知の方はどれだけいらっしゃるでしょうか?
私知っている!という方は、かなり健康博士な方だと思います。

しかしこのラクトビオン酸。実は、骨粗しょう症や貧血を含む更年期症状の改善を助け、広く生活習慣病を予防する女性にとって知っておくべき頼れる素材なのです。

ではなぜ、これまであまり注目されてこなかったのでしょうか?

ラクトビオン酸は構造上、以前から研究者の間では良い効能を持つのではないか?と期待されていた素材ではあったのですが、長い間食品用に大量に作る方法が見つからず、またラクトビオン酸が含まれる食品が発見されなかったため、敬遠されてきたのです。

ラクトビオン酸とは

多分身体に良いはずだから食べてみたいんだけど、本当に食べていいのかな?そもそもどうやって作るんだろう?

近年ついに大量に生産できる方法が見つかり、ラクトビオン酸の安全性も確かめられたため、摂取することができるようになりました。さらに最近の研究で、ラクトビオン酸は他の素材と一緒に摂取することで力を発揮する頼れるサポーターのような素材であるということがわかりました。

体内への吸収効率が悪いといわれる栄養素カルシウムを初め、鉄や亜鉛などのミネラルの吸収率を高める作用や、大豆イソフラボンやエクオールとともに摂取することで、ホルモンバランスを整え更年期症状を和らげる働きがあることが判明したのです。

力があるのにそれを隠し、フォローに徹する頼れるサポーター、それが「ラクトビオン酸」です。
ここではそんなアンチエイジング作用を持つラクトビオン酸について、ご紹介していきます。

女性を支える執事のイラスト

ラクトビオン酸に支えられたい貴女へ

カスピ海ヨーグルトから顔を出す執事のイラスト

そんなサポート素材ラクトビオン酸に支えられたい女性のみなさんに、ラクトビオン酸が含まれている食品をお教えしましょう。

ラクトビオン酸は、乳酸菌と酢酸菌を発酵させることで誕生するため、主に乳製品に含まれます。
つまりヨーグルトです。「全然隠れてないじゃない?ヨーグルトならいつも食べてるわよ!」、と思った貴女。

ヨーグルトはヨーグルトでも、世界でも屈指の長寿地域として知られる東欧グルジア地方の伝統的発酵乳「カスピ海ヨーグルト」に含まれているのがラクトビオン酸なのです。そうです。あのトロ~っとして、ついつい笑顔になってしまうカスピ海ヨーグルトにこっそり隠れていたのです。

また同じく乳酸菌と酢酸菌から作られる発酵乳にも、ラクトビオン酸は多く含まれています。カスピ海ヨーグルトや発酵乳に含まれていることが発見された時点で、ラクトビオン酸は安全であることがわかったのですが、酢酸菌という聞き慣れない菌についても解説しておきましょう。

酢酸菌は古くから食酢やビタミンCなどの製造に用いられている安全な食用微生物であり、ナタデココを作る菌としても知られています。ナタデココを作る菌とヨーグルトを作る乳酸菌がタッグを組んで作ったのが、カスピ海ヨーグルトというわけです。

ナタデココ

カルシウムなど…ミネラルの吸収を助ける

水に溶けるカルシウム

カルシウムは吸収が難しい成分です。また、カルシウムは通常、水に溶けにくいことで知られており、この水に溶けにくさが体内での吸収効率を下げる原因となっています。しかしカルシウムと結びついたラクトビオン酸カルシウムは、炭酸カルシウムの4万倍以上も水に溶けやすく、体内のカルシウム吸収効率を高めます。

カルシウム塩の水溶性(室温)

食事やサプリメントから摂ったカルシウムは、吸収されずに排出されてしまうことがあります。

日本人はカルシウム不足

日本人のカルシウム摂取量は600mg/日の必要量を大きく下回っており、男性の約97%、女性の約85%がカルシウム不足の状態にあると推計されています。カルシウム摂取量が高く設定されている理由は、カルシウムは食事やサプリメントから摂取しても、小腸でうまく吸収できずそのまま排泄されてしまうためです。

私達の身体にはカルシウム摂取量が不足すると、骨を溶かして血液中のカルシウム濃度を常に一定に保つ仕組みが存在しているため、カルシウムの欠乏が続くと骨からどんどんカルシウムが溶け出し、骨が弱くなり、骨粗しょう症などにかかってしまう恐れがあります。

不足しがちな鉄分、マグネシウム、亜鉛もサポート

Fe、Mg、Znを内包するラクトビオン酸のイラスト

ラクトビオン酸による体内吸収率の向上は、カルシウムだけでなく、鉄やマグネシウム、亜鉛といった他のミネラルでも確認されています。特に鉄分はカルシウムと並び、女性に不足しがちな栄養素であるため、体内の吸収率をラクトビオン酸で高めることができるというのは嬉しい報告です。

エクオール産生能力をパワーアップ!?

大豆イソフラボンから変換され、女性ホルモンの働きをするエクオールは、更年期の女性の健康維持に効果的といわれ、美と健康を司る機能性糖質として昨今大変注目されています。

エクオールには骨を作る細胞を活性化させる働きがあるため、ラクトビオン酸のカルシウム吸収効率増進と合わせることで、骨粗しょう症の予防効果が期待できるはず。そう思い、大豆イソフラボンとラクトビオン酸を同時に摂取する研究を進めていくうちに、ラクトビオン酸の秘められた更なる効果が明らかになりました。

カスピ海ヨーグルトと大豆

同時に摂取したら、すごいことが起きた!

ラットにイソフラボンとラクトビオン酸を同時に与えたら、イソフラボン単独の場合に比べ、血中のエクオール濃度が上昇したのです。同様にイソフラボンによるコレステロール低下効果も、イソフラボン単独より強くなっていました。これはラクトビオン酸にエクオールを生み出す機能を増大させる作用があり、イソフラボンによるコレステロールの低下作用が強化された結果と考えられています。

もちろん予想通り、骨粗しょう症に関しても、ラクトビオン酸単独摂取群やイソフラボン単独摂取群に比べ、ラクトビオン酸+イソフラボンのMIX摂取群でより効果が高かったことが報告されています。

大豆イソフラボンの効果が、ほぼほぼエクオールによるものであり、エクオールの産生能を高めることが更年期症状の改善に大きく影響するという最近判明したばかりの研究結果に加え、そのエクオール産生能を向上させる素材が発見されたというのは、世の更年期に悩む女性にとって、非常に大きな朗報です。

血漿エクオール濃度と血漿総コレステロール濃度

医学専門家の先生に聞いてみよう!

橋弥先生
Q.鉄が欠乏すると、どうなりますか?

A.鉄は体内の生体金属で最も多い成分です。体内で血液のヘモグロビンや筋肉のミオグロビン、そして多くの酵素の働きに関わっています。血液成分の多くを占める鉄分が不足すると、貧血状態になり、頭痛、めまい、立ちくらみが起こるほか、倦怠感やイライラ、疲れやすく感じることが多くなり、髪や肌の艶がなくなるといった美容の面にも影響を及ぼします

特に女性は生理により気付かないうちに鉄分不足になる方が多いので、意識的に摂取を心がける必要があります。
鉄分と言えば、レバーが有名ですが、その他、カツオ・アサリなどの魚介類、ホウレン草や小松菜、豆類などに多く含まれています。

Q.マグネシウムって何に役立っているんですか?

A.マグネシウムは骨を強くする働きと、血流を改善させ血圧を維持する働きを担っています。その構成割合は血液の1%程になりますが、カルシウムと違い不足しても骨から殆ど吸収できないため、不足すると症状に表れやすい重要な栄養素です。

マグネシウムが不足すると、血流が滞るため、不整脈や筋肉のけいれん、疲れやすいといった症状が現れます。さらに脳へ酸素を送る機能が低下することで、学習能力や記憶能力が低下するとも言われているため、受験生のお子様がいらっしゃるご家庭では特に気をつけましょう。また女性においては、月経不順の原因になるとともに、細胞内の余分な水分を排出する能力が衰え、むくみやすくなる、太りやすい体質になってしまうため、美容の面からも注意しておきましょう。

マグネシウムは、あおさ、青のり、わかめなどの海藻類を素干しした食品に多く含まれます。アルコールを摂取すると、マグネシウムが排出されやすくなりますので、お酒を飲んだ次の日の朝には献立にお味噌汁やひじきを加えるといいでしょう。

Q.亜鉛不足と言えば味覚障害でしょ?

A.仰る通り、亜鉛不足で最も知られている症状が味覚障害です。亜鉛は多くの酵素の働きを活発にし、細胞分裂に重要な役目を果たしています。味覚を判断する舌の味蕾(みらい)という器官は、特に細胞分裂が激しい部分なので、亜鉛不足になると十分に細胞が作れず機能が失われてしまいます。

このように亜鉛は細胞を作り人の成長を促す栄養素であるため、発育や免疫力に深くかかわっています。不足することで、脱毛や性機能の低下、低身長、精神未発達などが現れるため、特に妊娠時には注意が必要です。

ただし亜鉛は一般的な食事をしていれば不足することは少ないと言われており、牡蠣や煮干しなどの魚介類を筆頭に、肉類や卵、豆類や乳製品など多くの食品に含まれています。亜鉛は汗や尿から排出されるため、日常的にスポーツをしている方は多めに摂取することを心がけてください。

まとめ

まだ世間に知られていない期待の新素材ラクトビオン酸の魅力をご紹介しました。

エクオールのような主役ではありませんが、女性の美と健康を支える名脇役であることは間違いありません。今のうちから注目しておいた方がいいですよ。

カスピ海(ヨーグルト)からやってきた、甘みがあって体に良い。
まさに私達を支えてくれる頼れるサポーター それがラクトビオン酸です!

執事が後ろから呼びかけるイラスト

この記事の監修者

会員制人間ドック「カルナ・メドサロン」橋弥 尚孝院長
会員制人間ドック「カルナ・メドサロン」橋弥 尚孝院長
  • ・大阪大学医学部卒業
  • ・大阪大学 特任准教授
  • ・日本抗加齢医学会 評議員
  • ・脳心血管抗加齢研究会 評議員