カラダを創る自然の恵み / ラクトビオン酸 成分情報

ラクトビオン酸成分詳細情報

ラクトビオン酸成分詳細情報 メインイメージ ヨーグルトと大豆

ラクトビオン酸の構造を知りたい

ラクトビオン酸の構造

ラクトビオン酸(4-O-β-D-ガラクトピラノシルグルコン酸)は、乳糖の還元末端のD-グルコースのC1位アルデヒト基が、カルボキシル基に置換した構造を有するアルドン酸である。分子内に複雑の水酸基と1個のカルボキシル基を有し、糖質としての性質(甘味、プレバイオティック活性など)と、酸性としての性質(酸味、金属イオンとの塩形成など)を併せ持つ素材である。ミネラル類と塩を形成することから、抗生物質の可溶化剤として医薬品原料に使用されてきた。

ラクトビオン酸の構造式

日本人のCa不足データ

18歳以上の成人日本人のカルシウム推定平均必要量は、およそ男性600mg/日、女性550mg/日に対し、平均摂取量は、年代でばらつきがあるものの足りておらず、日本人の大部分がCa不足の状態にあると推測されます。
これは、日本人の食生活の影響が大きいと考えられます。

推定平均必要量(1日あたり) 推奨量
(1日あたり)
平均摂取量
(1日あたり)
18-29歳 650mg/日 800mg/日    
30-49歳 550mg/日 650mg/日 30-39歳 442mg/日
40-49歳 435mg/日
50-69歳 600mg/日 700mg/日 50-59歳 478mg/日
60-69歳 539mg/日
70歳以上 600mg/日 700mg/日   562mg/日

推定平均必要量・推奨量:日本人の食事摂取基準2015年版(厚生労働省)
平均摂取量:国民健康栄養調査結果(平成28年版)(厚生労働省)

カルシウム体内吸収率の詳細データ

ラクトビオン酸はカルシウムと高い水溶性の塩を形成することで、カルシウムの体内吸収を促進する。ラットを用いた腸管ループ試験・カルシウム出納試験で門脈血中カルシウム濃度を比較すると、投与30分後、60分後のカルシウム濃度がラクトビオン酸無添加の場合に較べて有意に上昇した。これはラクトビオン酸が腸管内でリン酸カルシウムの形成を阻害し、腸管からのカルシウムの吸収を促進したものと考えられている。

カルシウムの吸収促進作用 門脈血中のカルシウムの変化

また、カルシウムとラクトピオン酸を配合した試験食またはカルシウムのみのブラセポ食を摂取し、摂取後8時間の尿中のカルシウム排出を比較した臨床試験において、試験食群の尿中のカルシウム排出量が有意に上昇したと報告されている。

ラットの研究結果詳細

ラクトビオン酸をそれぞれ0、0.5、3%添加した大豆由来イソフラボン含有飼料を、ラットに5週間摂取させ、試験期間終了時に血中のイソフラボン類を定量したところ、血中のエクオール濃度は用量依存的に有意に高まった。さらに盲腸内容物の重量も用量依存的に増加しており、そのpHもラクトビオン酸摂取群で腸内細菌の産生する短鎖脂肪酸の増加により低下する傾向が見られた。これらの結果から、ラクトビオン酸摂取により腸内細菌叢が活性化され、ダイゼインからエクオールへの変換が促されると推測されている

イソフラボンの効果増強作用を閉経後骨粗鬆症モデルラットにより確認した。ラットに偽手術(sham)または卵巣摘出手術(OVX)を施し、イソフラボン(ISO)を摂取した群、ラクトビオン酸を摂取した群、両方摂取(MIX)した群に分け、すべての群を4週間飼育した。

その結果、OVX+LacA群<OVX+ ISO群<OVX+MIX群の順で脛骨のCa含有量が高まった。また、実験開始時における各群の体重に有意な差は認められなかったが、飼育期間中にOVX群はSham群に較べ有意に体重が増加した(各群の餌摂取量に有意差はない)。

さらに、OVX+ISO群、OVX+MIX群ではOVX群に比し体重が少なく推移し、OVX群、OVX+LacA群>OVX+ ISO群>OVX+MIX群>Sham群の順番になった。エストロゲン欠乏に基づく体重増加に対するイソフラボンの抑制作用がラクトビオン酸の共摂取によるエクオールの産生促進により増強されたためと推測されている。

脛骨カルシウム含量の比較

エクオール産生能があるかどうかが大事

しかし、エクオール産生能には個人差があることが知られています。

ラクトビオン酸がエクオール産生能を増幅させるといっても、元々エクオール産生能がない方には、効果が疑わしいと言われている。エクオール産生能は、ソイチェック等の検査で簡単に確認できる。まずはご自身のエクオール産生能を確認し、自分に合わせた対策を立てましょう。

この記事の監修者

会員制人間ドック「カルナ・メドサロン」橋弥 尚孝院長
会員制人間ドック「カルナ・メドサロン」橋弥 尚孝院長
  • ・大阪大学医学部卒業
  • ・大阪大学 特任准教授
  • ・日本抗加齢医学会 評議員
  • ・脳心血管抗加齢研究会 評議員

参考文献

  • 「ラクトビオン酸のアンチエイジング作用」木村隆著 Food Style21 Vol.13 No.4 2009